「Amazon Project Zero」とは?

 皆さん、「Amazon Project Zero」をご存知でしょうか。

 いわゆる転売や無在庫販売などを中心にAmazonで収益をあげている方は、このAmazonの取り組みをしっかりと確認をしておいてください。

 最初に結論から申し上げます。

 このプロジェクトの目的は何かといいますと、「偽造品・模倣品」を販売させないプロジェクトである、ということです。

 近年、ブランド品の偽造販売や模倣品の販売によるブランド価値の低減化が大変問題になる中で、それぞれのブランドが個別に対策・対応を行ってきていました。しかし、Amazonがそのブランド価値低減化の要因を撲滅する取り組みを行うと宣言したのが、この内容です。

 このブログの最後には、今後の進むべき方向性を書いてますので、最後まで御覧ください。

取組内容は?

では、そのプロジェクト内容をみてみましょう。

自動プロテクション機能

 自動プロテクション機能は、世界中のAmazonで毎日更新される50億件を超える商品情報を継続的に自動スキャンし、偽造品の疑いがある商品を検知します。この機能により、これまでに9,000万点以上の偽造品の疑いのある出品をお客様が閲覧される前に排除しました。この自動プロテクション機能はAmazonの機械学習を活用しており、常に新しい情報を取り入れることで、偽造品の疑いがある商品の販売を未然に防ぐことができます。

セルフサービスの偽造品削除ツール

 Project Zeroにより、ブランドオーナーの皆様は、偽造品の疑いがある商品をAmazonのサイト上から削除できるという今までにない権限を持つことができるようになります。ブランドオーナーの皆様によって削除された商品情報は、自動プロテクション機能に反映され、偽造品の検出精度の向上に役立てられます。セルフサービスの偽造品削除ツールを利用されているブランドオーナーの皆様が、偽造品の疑いのある商品を削除する割合を1とすれば、Amazonでは平均500以上の偽造品の疑いのある商品を自発的に削除しています。

商品のシリアル化(日本では2020年前半に提供開始予定)

 商品のシリアル化は、ブランドオーナーの皆様が自社商品の製造および発送の過程で固有のコード(シリアルコード)を発行し、そのコードによってAmazonで販売される1つ1つの商品の真偽を精査し、確認するサービスです。商品のシリアル化はオプションサービスですが、Project Zeroを利用されているブランドオーナーの皆様に高い評価をいただいています。商品のシリアル化と自動プロテクション機能を組み合わせることで、偽造品を効率的に取り締まることができるため、シリアルコードを発行した商品に対してはセルフサービスの偽造品削除ツールを利用する必要すらないと思われるブランドオーナー様もいらっしゃいます。

となっています。

この「Amazon Project Zero」への参加については、資格条件が設けられています。

資格要件

Project Zeroに登録するための資格要件は以下になります。

1.公的機関に登録されている登録商標をAmazonブランド登録に登録している必要があります。
2.あなたが、
  • 登録商標の権利者であること
  • Amazonブランド登録にアクセスできるAmazonのアカウントをお持ちであること
  • 過去6か月以内に知的財産権侵害の可能性のある商品に対して申告を行い、申告が90%以上承認されていること

となっています。知的財産権については今までもAmazonは厳しく対応してきましたが、さらにブランドを巻き込んで対応していくことの現れです。

今後の進むべき方向性は?

 転売でも無在庫でも、きちんと手順を踏んで販売を行っていれば、おおよそ問題ないと思いますが、以前のように大手を奮って新規参入できる分野ではなくなってきている感じはします。

 したがって、これからはブランドをしっかりと確立させていく必要がある、ということでもあります。自分のブランドを立ち上げて、商品化を進める。つまり、本来の物販の姿に在り方がもどっていくかたちですね。

 これからは、転売よりも付加価値のある商品を自己ブランド化(プライベートブランド)して、特許権を取得していくことができる人には、大変有益なプロジェクトです。

 では、実際に行う手順としては、

・自己ブランドを確立させる。(プライベートブランド化)

・付加価値のある商品を開発し、知的財産権の取得

・ブランドの商標登録による保護

・「Amazon Project Zero」への参加

この手順が王道になるのではないでしょうか。

ぜひ頑張ってみてください。

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