ヘッドホンカバーの良い点・悪い点(1)

さて、今回からは

ヘッドホンカバー研究会として本来の活動」に入ります。

夏でも冬でも ヘッドホンを快適に楽しむために、

色々な角度から分析しながら、

皆様と一緒に

最適解を探し求めていきましょう。

まずは、「オーバーイヤー型ヘッドホン」に、

今販売されている「ヘッドホンカバー」を着けた時に、

以下の「どのような問題点がある」を調べていきましょう。

分析する課題ポイント

① ボロボロ問題

イヤーパッドの合成皮革(PUレザー)の加水分解の促進性

② オンイヤー化問題

オーバーイヤー型 → オンイヤー型 への変化

③ 音質変化(数値変化による比較)

高性能ドライバの本来の性能が発揮され、キメ細やかな音質を楽しむことが出来るか

④ ノイズキャンセリング機能変化(数値変化による比較)

ヘッドホンカバーを着けることで、この機能がどの程度発揮されているか

それでは まず、現状把握していきましょう。

①ボロボロ問題 と ②オンイヤー化問題 について

1.mimimamo スーパーストレッチヘッドホンカバー

 ① ボロボロ問題

PUレザーの加水分解は防止できると思います。

厚みがあり、伸縮率の高い生地なので、安心して利用できます。

また、洗濯可能なので、繰り返し清潔感を保てそうです。

 ② オンイヤー化問題
×

残念ながらオーバーイヤー型ヘッドホンはオンイヤー化してしまいます。

厚めの生地なので、結構圧迫感があり、もはやオーバーイヤー型

ヘッドホンとは言えない状態になってしまいます。

伸縮性が高く、

いろんなヘッドホンのサイズにもフィットします。

裏側には「mimi mamo」の文字が滑り止めになってます。

しかし、

生地の伸縮率が高い分、

ピンと張られた生地が原因で

オーバーイヤー型ヘッドホンが、

オンイヤー化されてしまってます。

これでは、

ノイズキャンセリング機能をONにしても

上手く効くかどうかわかりません

検証必要です。

2.Geekia ヘッドホンカバー

 ① ボロボロ問題

PUレザーの加水分解は防止できると思います。

生地は毛玉ができやすそうなので、

見た目を気にされる方には向かないかも。

 ② オンイヤー化問題

ゴム力で穴がすぼんでいる状態なので、耳を穴に入れる事は難しいかも。

滑り止めが無いので、すぐに外れてしまう。

このヘッドホンカバーの生地は、

伸びる手袋のような生地で、

使っていると毛玉ができそうです。

内側の開口部は、

穴が広がらないようになっているので、

耳をこの中に入れることは

難しそうです。

裏側に滑り止めが無いので、

内側に力を入れると

すぐに外れてしまいます。(最後の写真)

3.ヘッドフォンカバー (3組入)

①ボロボロ問題

PUレザーの加水分解は防止できると思います。

カバー生地自体に伸縮性はとても低く、

どのようなヘッドホンにもフィットするとは言えません。

色も緑色なので、デザイン性は低いと言わざるを得ません。

②オンイヤー化問題

中心部分は開口部があるので、耳を穴にいれる事は可能。

滑り止めが無いので、すぐに外れてしまう。

生地は薄いタオル生地のような感じ。

形は、リストバンドに似ていますね。

使い続けると毛玉はできそうです。

裏側の滑り止めは無いので、

引っ張ると簡単に外れてしまいます

耳側の開口部生地がだいぶ余っていて、

余りの生地を内側に折りたためば(写真4枚目)

使えそうです。

しかし実は、このヘッドホンカバーが

音質的に劣化が少ないのではないでしょうか

検証が楽しみです。

4.ヘッドホンカバー不織布

①ボロボロ問題
PUレザーの加水分解は防止できると思います。
②オンイヤー化問題
× 薄い不織物生地でオンイヤー化されてしまう。

不織物生地なので、

生地の伸縮性は無し

単純にイヤーパッドに被せる為のもの

として割り切って考えればよい。

洗濯はできないので、

何度か使用して不要になれば、

交換する使い方

これらのヘッドホンカバーの

使用感について、

それぞれ一長一短が明確になりました。

どれを選択して購入するか、

参考にして頂けると嬉しいです。

次回は、

バイノーラルマイクを用いて、

周波数変化を測定していきます。

WH-1000Xm3の

ノイズキャンセリング機能が発揮されるのか

音質にどのような変化がうまれるのか

を検証してまいります。

お楽しみに!

次(SONY WH-1000Xm3 ノイズキャンセリング機能を丸はだかにする!(1))

ヘッドホンカバー完成形「EarTouch」!

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